嫁はどう思ってるんだろうか。
まぁ嫁と一緒にいるのは楽しい。
女として見てなかったけど、可愛いのは確かだし。
なるほど、俺は嫁が好きなのか。
気づいてからしばらく経ったある日
俺
「嫁。俺達の関係ってどう思う?」
嫁
「どうしたんですか改まって」
俺
「いや、こう頻繁に女性の部屋に
男が入り浸るのはアレかなぁと思って」
嫁
「なるほど。わたしは俺さんのこと好きですよ」
俺
「ッ!!!ゲホッゲホッ!!」
↑本当に気管に入った。しかも日本酒が。
嫁
「あわわわ、大丈夫ですか」
俺
「いや、ごめん、
そういうふうに見られてたとは思わなくて」
嫁
「はぁ、鈍感なんですね。
で、俺さんはどう思ってるんですか」
俺
「うん、その、嫁と居ると楽しいし、
ご飯も美味しいし、趣味も合うし……」
嫁
「つまり?」
俺
「好きです付き合ってください」
嫁
「喜んで。……と言いたいんですが……」
俺
「……なに?」
嫁
「その、私、子供みたいだし、本当にいいのかなって」
俺
「あぁ、大丈夫。一回ちゃんと見てるから」
嫁
「……!!」←無言でポカポカ殴ってる
というわけで正式にお付き合いすることになった。
嫁が27歳。俺が26歳。
年齢もあれだし。そろそろかなって思った。
いい感じのレストランを予約して、
安いけど結婚指輪を渡してプロポーズした。
翌月には俺の両親に会うことになった。
非常になごやかに進んで嫁もホッとしていた。
まぁ唯一妹だけが
妹「お兄ちゃんってそういう趣味だったっけ?」と
俺に吐き捨てたが。
それでも妹は嫁に懐いて、
かわいいかわいい連呼してる。
未だに実家に嫁を連れていくと、
妹「嫁ちゃんが汚されるから近付かないで」
と当たりが強いが……。
会ってびっくりした。
嫁母さん、超童顔。超かわいい。
嫁父さん、やっぱり童顔なんだけど、かつイケメン。
この両親からあの嫁が生まれるわけだ。
和やかに食事をして、お酒も進んだ頃、
少し改まって俺から切り出した。
俺
「嫁さんと結婚を前提にお付き合いさせて頂いています。
つきましては結婚のお許しを頂きたく参りました」
嫁母
「(号泣)」
嫁父
「(号泣)」