そんなこんなで私は予定日より少し早く決まった手術日に赤を無事出産。
赤は臍の緒が首に2巻きになってて自力で出るに出られない状態だった。
お腹切ってもらってつくづく正解だったと思ったわ。
Aの嫁もそのあと出産。
ひどい難産で危険な状態になっても
帝王切開は嫌だって最後までごねてしまったらしい。
自然分娩はしたけれど、なんと私と同じく臍の緒が絡まってたそうだ。
赤は仮死状態でNICU(新生児特定集中治療室)にすぐ送られたけど
呼吸も出来ず脳にダメージを負っているのが判明した。
同じ出産日でわけあり出産で
明暗がはっきり別れてしまったのだけでも後味が悪いんだけど
このあととんでもない展開を迎えたのよね・・
Aの赤の件は私が帰省するとたまに話題になった。
聞こえてくるのは赤がずっと入院したままだとか、
後遺症が重くてほぼ寝たきりらしいとか気の毒な内容ばかり。
聞こえてくるのは赤がずっと入院したままだとか、
後遺症が重くてほぼ寝たきりらしいとか気の毒な内容ばかり。
Aは初孫がそんな状態になってしまった現実を
受け入れられないようでいつも母親に愚痴っていたそうだ。
最後に私が聞いたのはお互い子(元赤)が3歳になるかって頃。
でも動けないし話せないんで病院にリハビリ通いながら
自宅で夫婦で介護頑張ってるらしいよって。
それから私ら家族は旦那の転勤で海外に一年引っ越した。
帰国してからは子の幼稚園だ小学校だって
忙しくなって帰省も盆正月だけになって
いつしか私はAの孫を忘れちゃっていた。