一応近距離別居だったけど、
近くで偶々空いてた中古住宅を
ローンで買う様ウトメが勝手に決め、
ダンナも自分に黙って了承、
勝手に自分を保証人にした上、
名義は微々たる物。
正月に親戚が、本家であるウト家に集合、
セクハラだらけの飲み会で毎年盛り上がるのだが、
その席で結婚した年からずっと、
下世話な言葉全開で子供の催促をされてきた。
二度の流産(親戚には内緒・ウトメは知ってる)
を経て五年後、まだ催促は続き、
「嫁子は遊びたいからって、子を産まないが、
嫁の勤めを果たせないって事は、
よっぽど親の教育が悪かったのかね、
山出しの女はやはりいかんね」
「嫁を取り替えれば」
「顔も体型も良くないんだから、
もう次の貰い手は無いなあ」
「これで頭がよければまだしもそうでもないしなあ」
「わははははは」
言いたい放題言われて、
田舎の親まで馬鹿にされ、
ダンナもウトメも一緒に笑ってる。
厭味や無理難題に何を言われても
従ってきた自分も、ここで我慢の限界、
ぶちっと切れた。