すると、
「自分は新郎と恋人だった」
とか
「新婦があとから割り込んで略奪した」
「戻ってきてほしい」
「自分はいつまでも待ってるから」
とか、なにこのコンビニで買えそうなロマンス小説みたいな内容は、という話ばっかり。
新郎母はそれを全部聞き、乱入女の手を取って
「◯くん、式を中止しなさい。この人の言い分ももっともだわ。」
もう目玉どころか顔の全部ドコーwwな発言。
でも、新郎新婦は目だけ笑ってない笑顔のままで、ホテルマンに向かって新婦が
「会場を間違えられたようですね」
と退出をお願いし、両脇固められて乱入女退場。
その後、何も無かったかのように披露宴は滞り無く続き、最後の挨拶の際に新郎が
「途中進行の乱れがありましてご迷惑をおかけしました」
と締めくくってたが、そこに新郎母の姿は無かった。
後日、すべて新郎母の仕組んだ事で、新郎新婦は新郎両親と絶縁。
その後一男一女に恵まれたが上の子が14歳になる今でも、
父方の祖父母の顔は知らないままだそうだ。
時が経っても、あの新婦の凍った笑顔が忘れられない…こわかった。