育児板だから説明要らないと思うけど、普通の流産と違って稽留流産は手術で胎児を出してあげないといけないのね。
旦那も悲しみとショックで、掻把手術の日は当然のように仕事を休んで付き添ってくれた。
全身麻酔だし、意識も無くなるわけだから私もひとりでは不安だし、ありがたかった。
指定された手術の日の朝(外来が始まる前に手術するから、朝7時半に来いと言われた。)受付に行くと、つっけんどんに2階へ行けという。2階に行くと、バタバタ走り回った看護助手が、ため息交じりにそこへ座っててとベンチを指さす。
別に悲劇のヒロイン気取りのつもりはなかったけど、初めての妊娠がダメだったという事実でかなりナーバスになってた当時の私は、この時点でけっこう心が折れてた。
旦那は「そりゃ、分娩の人のほうが優先だろうから仕方ないよ。」と冷静なコメントで慰めてくれたが、次の瞬間その旦那にむかってナースが「旦那さんはお帰りくださいね。」と言った。
「え?別に時間がかかってもここで待てますけど。」と旦那が言うと、なんかゴニョゴニョ「でも、スペースの問題で」とか「他の産婦さんもいるし」とか言う。
旦那が「分かりました。終わったら連絡くれるんですよね?」と、納得いかない顔で立ち上がると、
そのナースは私にむかって「では、手術室に入る前に内金で1万円お支払ください。決まりですので~。」と。いや、旦那に言えばいいじゃんと思いつつ、フラフラと財布から1万円を出す私。
その後も分娩台に乗せられて2時間放置されたまま、カーテン越しに隣の分娩台の出産シーンを音声だけ聞かされたり(「おめでとうございます~」の大合唱と同時に、カーテン越しの無人の部屋で涙が出て嗚咽したことだけは覚えてる)